セールスライティングを学んでいる人なら、「ブレット」または「ボレット」という言葉を聞いたことがあると思います。
あなたはブレットを、ちゃんと勉強したことがありますか?
セールスライティングでは、型やキャッチコピーなど覚えることがいっぱいあるため、ブレットの勉強は後回しにされる傾向にあります。
しかし、非常に勿体ないです。
ブレットは、書き方が非常に簡単だからです。たとえばセールスレターの型をマスターするには、実際にセールスコピーを書いて反復練習をしないと、なかなか上達しません。
キャッチコピーは、もっと厄介ですよね。一応、マニュアル的な手法がありますが、すぐに上手いコピーを思い浮かべるようになれるものではありません。
その点、ブレットは短時間でマスターできます。
ブレットライターという専門家もいるように、突き詰めればキリがありますが、基本的なやり方をマスターするのは驚くほど簡単なのです。
では、早速、始めましょう!
セールスライティングにおけるブレットとは?
セールスライティングのブレット(ボレット)は、メリットやベネフィットを箇条書きしたものです。
英語にすると、bullet。弾丸という意味ですね。機関銃を乱射するようにメリットやベネフィットを書き連ねることから、ブレットと呼ぶようになったようです。
または、箇条書きの行頭文字として使用する「・」や「レ」などの記号が弾丸に似ているからとブレットと呼ばれるようになったという説もあります。
とにかくブレットは、メリットやベネフィットを分かりやすく箇条書きにしたものと覚えておけば良いでしょう。
セールスライティングのブレットは、どんな効果があるのか?
ブレットは、メリットやベネフィットを機関銃のように「ドッドッドッ」と立て続けに書き連ねる手法。具体的にはどんな効果があるでしょうか?
- 数撃つので、どれかが読者の心にヒットする。
- 読者が何を得られるかが瞬時に分かる。
数撃つので、どれかが読者の心にヒットする
ブレットは、セールスライティングでは5~20個のメリットなどで構成されます。
しかも、実際の文章と違って、小さいスペースでも多くの情報を詰め込むことができるため、たくさんのメリットやベネフィットで訴求することができるのです。
たとえば、1個のメリットで売り込む場合、読者の心に響かなかったらアウトですよね。チャンスは1回です。
しかし、たとえばブレットは10個以上のメリットを使って、「あなたに当てはまるものある? 」と訴えられるため、チャンスはそれだけ広がります。単純計算で10倍です。
実際にたった1個のメリットが読者の心に突き刺さり、成約するケースも珍しくありません。
読者が何を得られるかが瞬時に分かる
ブレットは、とても良く読まれます。箇条書きは読みやすいからです。また、メリットやベネフィットを瞬時に理解できることも理由の一つです。
長い文章は、あまり読まれません。普段から読み慣れている人以外は、敬遠する傾向があります。でも、箇条書きはストレスなく文章を読めるため、活字嫌いの人にも読んでもらえます。拾い読みもしやすいので当然でしょう。
またブレットは、メリットやベネフィットを端的な言葉で表現します。サービスや商品を購入して、何が得られるか手っ取り早く分かるため、優先的に読んでもらえます。
ランディングページなどの販売ページを一字一句、丁寧に読む人はあまりいません。ほとんどはサッ~と流しながら、「どんな得があるの? 」とメリットを探します。
実際、セールスライティングにおいては、ブレットの出来不出来によって売れ行きが多きく変わると言われています。
ブレットの書き方は?これでランディングページが強力になる
ブレットの書き方を説明しましょう。
ブレットの2つのパターン
セールスライティングにおけるブレットの文章構成には、2つのタイプがあります。
- 純粋な箇条書き
- 見出し+説明文
純粋な箇条書き
純粋な箇条書きは、メリットやベネフィットを書き連ねるパターンです。ぼくはブレットは、こっちの方がしっくりいきます。まさに弾丸のイメージだからです。
でも、シンプルな文章を箇条書きにしても、読者に必要なメッセージが伝わらなかったら本末転倒です。
見出し+説明文
そこで、見出し+説明文の登場。
見出し+説明書文は、最近のランディングページで良く見られるパターンです。従来の箇条書きに補足説明を加えたものです。
まず見出しを読んでもらって、「興味がある人のみ、説明文を読んでくださいね」という形です。
どっちの方が優れているというわけではないため、ケースバイケースで使い分ければ良いでしょう。
どのようにメリットやベネフィットを説明すれば良いのか?
ブレットを勘違いして、単に商品やサービスの特徴だけを箇条書きする人もいるようですが、間違っています。メリットやベネフィットを書かないとブレットにはなりません。
もっとも使われる型は、「メリット(ベネフィット)」→「具体的な成功イメージ」です。
例を挙げましょう。
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最初にメリットを書いた後、次に生活や人生がどのように変わるかと描きます。
もちろん他にも色々なパターンがあります。普段から色々な商品やサービスのセールスライティングを読む癖をつけると良いでしょう。使えそうなものがあったらストックします。
ブレットのコツ
ブレットは、いろいろな人が研究しており、なかにはブレットライターのような専門家までもいます。
ここでは、先人たちの知恵を学びます。
好奇心を刺激するため、すべてを語らない。
空白があると埋めようとする脳の働きを利用して、情報に空白を少し残しておくのです。
こうすることで、読者の興味や関心を引き起こします。
メリットやベネフィットは一文の中に複数を入れても良い。
メリットは、一文の中に1つだけというイメージがありますが、2~3個入れても全然問題ありません。場合によっては、詰め込んだ方が効果があります。
たとえば以下の文章のようにメリットを平気することで、伝達力を強化します。
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その他
- 具体的に書く。
- 視覚・聴覚・体感覚を刺激する。
- 数字を入れる。
- 限定性、希少性をアピールする。
- 陳腐でない独自性のあるメッセージ。
- インパクトのある言葉を使う。
- etc..
気づいている方もいるでしょうが、キャッチコピーと非常に似ています。
キャッチコピーは最初に書きますが、ブレットは最後の方で書くことが多いです。ちょっと購入するかどうか煮え切らない人に「これでもか!これでもか!」という感じでクロージングします。
ただ書き方は多様化していて、もっと早い段階、つまりランディングページの前半部分に入れることもあります。
という感じで自由度がかなりあるため、クロージングに使わなければいけないとルール化するのは危険です。
普段からいろいろなランディングページを読みながら、いろいろな形をインプットするようにしましょう。
まとめ
セールスライティンディングページ(LP)だけでなく、メールやプレゼン資料などに使われることがありますが、ある程度知識が定着するまでは、ターゲットをランディングページに絞った方が良いでしょう。
その方が学びやすいと思います。
ブレットは、他のライティングスキルと比べると、マスターするのにたいして時間はかかりません。
また使えば使うほど、上手くなっていきます。
今日から意識して使ってもらえば幸いです。