「WEBライティングの需要はあるが、現状は単価が安い」
これは、多くのWEBライターが抱えている不満と悩みではないでしょうか?
ぼくは、元々紙媒体のライターなので、はっきり書けます。紙媒体では、文字単価5円は当たり前だし、専門分野については文字単価10円以上も珍しくありません。
しかし、WEBライティングの文字単価は1円前後が普通。高額案件と呼ばれているものでも3円~5円です。
ちょっと計算すれば分かりますが、単価1円の場合は真面目に働いて月10万円~15万円が標準ラインだと思います。普通の生活は、できませんよね。
大卒の新卒採用でも、もっともらっているはずです。
このような状況で、WEBライティングに需要があると言えるのでしょうか?
WEBライティングの需要は、小さくなったか?
WEBライティングの需要は、5~10年前から一気に高まりました。
オウンドメディアや、アフィリエイトサイトを立ち上げる人が増えたからです。
同時に、クラウドソーシングの登場によって簡単に外注化できるようになり、法人だけでなく、個人でも気軽るに外注を使うようにになりました。
当時のSEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)では、記事の量産が必修。100記事は当たり前、人によっては1,000記事規模のサイトを作っている人もいました。
- 外部サイトからリンクを自作自演で送って、検索エンジンに上位表示させる手法が流行ったときは、被リンク用サテライトサイト記事。
- Googleの検索需要の小さいキーワードを狙って、記事を量産する手法が主流になったときはロングテール記事。
とにかく記事量産とSEOは、切ってもきれない関係でした。
多少、品質が悪くても記事の多いサイトやブログは、Google検索結果で上位表示できたので、安価な外注記事の需要が異常なくらい大きくなったのです。
しかし、度重なるGoogleコアアップデートにより、にわかに高品質な記事しかGoogleから評価されなくなったため、以前ほど量産は求められなくなり、代わりに高品質の記事が必要になりました。
厄介なことに量産の必要がなくなって発注量が減ったので、WEBライターの競争が激化します。
当然、仕事の難易度が上がっても、単価が上がらないのです。
しかも、「ワードプレスで入稿して、キレイにレイアウトしてください」という余計な追加作業を要求されます。事実上、単価が下がったと考えて間違いありません。
これが現状です。
以前は、量産が求められていたので、荒っぽい仕事でもお金をもらえましたが、今では下調べも念入りにしないといけないし、校正もしっかりします。
場合によってはリライトもします。
おまけに最近のクライアントは、修正依頼までしてきます。
結果、時間ばかりが奪われます。
WEBライティングだけで生活なんてできないため、ほとんどが副業としてやっているはずです。
このように考えると、WEBライティングの需要は一見、小さくなったかもしれませんね。
が、WEBライティングの需要は、大きくなりつつあるよ
散々ネガティブなことを書いておきながら、WEBライティングの需要が大きくなったと書いたら、「本当なの? 」と思うかもしれません。
本当です。
確かに、量産タイプの一般的なメディア向けの記事や個人ブログ用の記事は減っています。
しかし高品質な記事は、まだまだ需要はありますし、検索エンジンで上位表示できるSEOライティング能力を有する人は絶対数が少ないため、高単価で受注できます。
いやいや、SEOライティングができる人と募集していたけど、単価1文字あたり1円前後でしたよ。
と、反論するかもしれません。
SEOライティングといってもピンキリです。
WEBライティング系の書籍を読んだだけで分かった人もいれば、本当に検索結果で上位表示できる力のある人もいます。
正直、SEOライティングスキルが高い人は引く手あまたなので、単価の低い案件に飛びつきません。
安い案件の仕事を受注するくらいだったら、自分でメディアを立ち上げた方が稼げます。わざわざ他人の養分にならないでしょう。
いろいろ書きましたが、誰でも書けるような記事では大してお金が稼げませんが、特殊な能力があるWEBライターはますます需要が大きくなっていきます。
それどころか、今後ますます評価されることが予想されます。
本当の意味で力のあるライターが少ないため、単価が暴騰する可能性大です。
将来性のあるWEBライティングはコレだ
メディア系のWEBライティングを中心に話をしてきましたが、将来性があるのはSEOライターだけではありません。
セールスライターやコピーライターも、今まで以上に需要が大きくなります。
日本企業は外国に比べると、IT化が遅れていると言われてきましたが、コロナショックのため、一気にIT化が進んでいます。
対面セールスも、電話セールスやネットセールスに移行し、そうなると当然、セールスライターの存在も見直されます。
セールスライターの書いた文章だけで商品やサービスがバンバン売れるなら、人件費もほとんどかかりません。多少単価が高くてもお金を払う企業や人は掃いて捨てるほど出てくるはずです。
たった1本の記事で、億を稼ぐのも夢ではありません。
コピーライターも同じですね。
利益を生み出すタイプのWEBライティングは、ますます重宝されます。
それから個人ブランドがあるライターも忘れてはいけません。今後、重要が大きくなるライターです。ね。
「この人に書いて欲しい」というクライアントが増えてくれば、高単価収益も当たり前になります。文章が上手いか下手かより、知名度があるか無いかも重要な要素となりつつあります。
まとめ
WEBライティングの需要は、今後ますます大きくなります。
従来の量産タイプのWEBライターが淘汰されますが、逆に力のあるWEBライターが台頭してくるはずです。
あなたは生き残れる自信がありますか?
もしあなたが現在WEBライターをやっていて、生き残りたいなら、死ぬ気になって勉強しましょう。
掻いた汗は裏切りません!!