英日翻訳の単価は、いくらが相場なのか?
過去に何度か英日翻訳を依頼したことがある人は、単価の相場を大体把握されているかもしれません。
しかし、初めて依頼される人や、滅多に依頼されない人、あるいは単価を比較された経験がない人は、世の中の単価を知らない人が多いと思います。
この機会に、大体のイメージだけでもつかんでおいた良いでしょう。
相場を知っていれば、安い高いの判断が容易になるからです。
本記事では、英日翻訳の単価について詳しく説明します。
読むだけで、業界の相場が理解できるはずです。
英日翻訳の単価|日本翻訳連盟が提示
一般社団法人 日本翻訳連盟が定時している単価は以下の通りです。 英日翻訳の場合は、原文の英語1ワードあたりの単価。日英翻訳は和文原稿の1文字あたりの単価となります。
文書の分野/種類 | 英日翻訳:英文→和訳(税別) | 日英翻訳:和文→英訳(税別) |
---|---|---|
コンピューターマニュアル | 28円 | 20円 |
一般科学・工業技術 | 28円 | 21円 |
金融 | 30円 | 25円 |
経営管理・財務・契約書 | 30円 | 25円 |
医学・医療・薬学 | 35円 | 30円 |
特許明細書 | 26円 | 30円 |
<出典:日本翻訳連盟 Webサイト>
上記の表組は、各分野ごとの翻訳料金の目安です。
当然、難易度が高くなれば、それだけ高くなります。
この単価は、私の感覚では相場よりちょっと高いので、もしかしたらDTP費用も含まれているかもしれません。
実際の英日翻訳の単価|翻訳会社の相場
では、いろいろな翻訳会社の日英翻訳の単価に比較しましょう。
A社 | ドラフト翻訳:10円~15円 翻訳+クロスチェック:14円~23円 翻訳+クロスチェック+ネイティブチェック:18円~30円 |
---|---|
B社 | 17円~22円 |
C社 | 26円 |
D社 | 25円 |
E社 | 18円 |
F社 | 12円~24円 |
クロスチェックやネイティブチェックは、校正方法ですね。
クロスチェックは、翻訳前の翻訳後の2つの原稿を突き合わせる校正方法です。誤訳や訳抜けが無いかを調べます。
ネイティブチェックは、翻訳後言語のネイティブが文法や表現をチェックします。たとえば日英翻訳の場合は、英語を母国語とするチェッカーが、英日翻訳の場合は日本人のチェッカーが校正します。
当たり前ですが、翻訳会社によって単価が変わるだけでなく、納期や分量、専門性や難易度によっても違ってきます。
英日翻訳の単価は?|フリーランスの相場
次は、英日翻訳のフリーランスの相場を見てみましょう。
情報元は、ネットです。色々なサイトを調べました。
7円/ワード~30円/ワード
フリーランスの翻訳家は、翻訳会社以上に翻訳単価が大きく異なります。翻訳会社よりフリーランスの方が料金に差があります。
1ワード7円で翻訳するところもあれば、30円のところもあります。もちろん内容や知名度によって大きく変わりますが、探せば安いところが出てくると思います。 ここで大事なのは、単価が高いからといって、品質が良いとは限らないことです。
「高いから、それなりに良いものを納品してくれるだろう」
と思い込んで依頼して、最悪な品質のものを納品してきたという事故は少なくありません。
最初は小さい仕事を依頼し、この翻訳家は信用できると確認してから、大きい仕事を依頼しても遅くないです。
英日翻訳料金の計算方法は?
私は、文字数やワード数で計算するワード数カウント制が普通だと思っていましたが、いろいろ調べてみると、出来高制を採用しているところもあるようです。
翻訳済み原稿用紙枚数(400字詰)×ページ単価で算出しますが、ちょっと馴染みが無いですね。
今は使わなくなった原稿用紙に換算するのも違和感があります。
日英翻訳は文字数カウント、英日翻訳はワード数カウントだと考えておいて大丈夫でしょう。
まとめ
英日翻訳の単価の相場について、まとめました。
以下は、英語1ワードあたりの単価です。
- 日本翻訳連盟:26円~35円
- 一般の翻訳会社:10円~30円
- フリーランスの相場:7円~30円
かなりバラつきがありますね。
ランサーズやクラウドワークスなどでは、1円~5円ぐらいの格安でやってくれるところもあるようですが、品質はかなり怪しいと思った方が良いかもいしれません。