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イベント感想文の書き方|みこさん編【ライティング講座 その12】

イベント感想文の書き方 無料ライティング講座

ライティング講座 その12は、イベント感想文の書き方がテーマです。

イベント感想文といっても特別のことをするわけではありません。「イベント感想文 書き方」でググってみると、以下のようなノウハウが紹介されていました。

  • 導入部はイベントの説明をする。
  • 時系列でまとめる。
  • 独自性を出す。
  • 面白かったで終わらない。

どれも正解です。間違ってはいません。
でも、「一つだけで良いので、感想文の書き方について教えてください」と訊かれたら、ぼくは以下のことを言います。

具体的に書く

感想文は自分の気持ちを書きますが、具体的に書くことがもっとも大事です。具体的になればなるほど、言葉が力を持ち、相手の心に届くからです。

では、ライティング講座のスタートです!

みこさんへの課題 「イベント感想文の書き方」

作成条件

新年会に参加された感想を書いてください。

  • 一文は、50字以上。もちろん一文を200字以上にしてもOKです。
  • 200字前後

文章を切らないで長い文で練習すると、上達が早くなります。

みこさんの提出文

新年会に参加した感想

夏川さんのスカッシュサークルに参加させていただき、はや一年がたちましたが、まだ一度しか参加していないのに新年会に参加していいのか悩んだとき、夏川さんの初めての人もぜひ参加してくださいとの言葉に背中を押され、新年会に参加し、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

当日は、どの様な方がいらっしゃるのか不安と期待でいっぱいでしたが、皆さんの気配りのお陰で、スカッシュの話だけでなく、多岐にわたって面白いお話を聞くことができ、このサークルの人の良さを実感することができてよかったなと思います。

夏川の回答・解説(みこさん編)

修正文

新年会に参加した感想

まだ一度しかスカッシュを体験していないサークルの新年会に参加していいのか私が悩んでいたとき、「初めての人もぜひ参加してください」と夏川さんに背中を押されて居酒屋さんに行ったところ、気づいたら3軒はしごするくらいに楽しい時間を過ごしました。

当日は、どのような方がいらっしゃるのか、不安と期待でいっぱいでしたが、皆さん気配りのできる面白い方で、スカッシュの話だけでなく、仕事のウラ話や恋愛失敗談などを延々と朝までお話でき、サークルが大好きになりました。

解説

夏川さんのスカッシュサークルに参加させていただき、

みこさんの提出文

→「いただく」は、「する」の謙譲語。第三者ではなく夏川を読者と想定して書いているので、おかしくありません。

はや一年がたちましたが、まだ一度しか参加していないのに新年会に参加していいのか悩んだとき、

みこさんの提出文

→「夏川さんのスカッシュサークルに参加させていただき、はや一年がたちましたが、」は削除しました。読者は僕なので、僕が知っている情報はできるだけ省略し、さらりと書いた方が良いでしょう。

それから、「参加」「参加」と同じ音が続いているので、変えた方が良いです。同じ音が続くと、耳障りに感じる人も多いです。

夏川さんの初めての人もぜひ参加してくださいとの言葉に背中を押され、

みこさんの提出文

→「との言葉に背中を押されて」は、「言葉」は省略します。翻訳文では使うことはありますが、日本語はシンプルに書きます。

×:「気にしなくてもいいわよ」と言って笑った。
〇:「気にしなくてもいいわよ」と笑った。

新年会に参加し、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。当日は、どの様な方がいらっしゃるのか不安と期待でいっぱいでしたが、

みこさんの提出文

→もっと具体的に書いた方が良いです。文章は、物事や体験を抽象化して伝えるツールなんだけど、あまりにも情報を抽象化すると間違って伝わります(言葉は具体的になればなるほど力を持ちます)。

もしかしたら、読者はみこちゃんが隣りの人を殴りながら笑っている姿を想像するかもしれません(笑)
「不安と期待」は、「びくびくわくわく」みたいに擬態語を使ってもOK。

「キーキー」みたいな擬音語はカタカナで書きますが、擬態語はひらがなで表現します。ルールなので覚えておいてください。

皆さんの気配りのお陰で、スカッシュの話だけでなく、多岐にわたって面白いお話を聞くことができ、このサークルの人の良さを実感することができてよかったなと思います。

みこさんの提出文

→ここも同じですね。具体的に書きます。修正文では意味を変えましたが、参考例だと思ってください。

全体的に、みこさんは法律を勉強されているから、名詞的な表現を多用されるのかな?と思っていました。意外でした。

一文を短くするコツ

最後に、一文が長くなる癖があるということでしたので、文章を分けるコツを教えます(※課題では、一文を長くしてくださいと指示しています)。
①重文はできるだけ単文に分ける。しかし、複文は分けない。単文は述語が一つの文章。

重文は、「そして」や「しかし」などで接続できる並列の関係にある文章。複文は「許されるなら、君と恋をしたい」のように前または後の節が主文を修飾している文。

②文章を分けたとき、接続語は可能な限り省略します。ただし論文などは例外ですよ。
参考までにみこさんの文章を区切ってみました。

修正文2

夏川さんのスカッシュサークルに参加させていただき、はや一年がたちます。まだ一度しか参加していないのに新年会に参加していいのか悩んだとき、夏川さんの初めての人もぜひ参加してくださいとの言葉に背中を押され、新年会に参加しました。

とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。当日は、どの様な方がいらっしゃるのか不安と期待でいっぱいでしたが、皆さんの気配りのお陰で、スカッシュの話だけでなく、多岐にわたって面白いお話を聞くことができました。このサークルの人の良さを実感することができてよかったなと思います。

まとめ(イベント感想文の書き方)

感想文では、「具体的に書く」のコツだという話をしました。読者が状況をイメージできるように書きましょう。

今回は、細かいルールが登場しました。以下の通りです。

  • 「参加」「参加」と同じ音を続けない。
  • 日本語はシンプルに書く。
  • 擬音語はカタカナで書くが、擬態語はひらがなで表現する。
  • 一文を短くする場合は、重文はできるだけ単文に分ける。しかし、複文は分けない。
  • 感想文では、接続語は可能な限り省略する(論文は違う)。

一つずつマスターしていけば良いです。

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