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引用の仕方|由実さん編【ライティング講座 その7】

引用の仕方 無料ライティング講座

ライティング講座 その7は、引用の仕方です。
引用とは、自分の論を説明したり証明したりするために他人様の文章や事例、論拠などを引くことです。

引用は、著作権法第32条で認められた行為で、一定のルールを守れば権利者に無断で行うことができます。

(引用)
第32条
1.公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

<https://ja.wikibooks.org/wiki/著作権法第32条より抜粋>

当たり前ですが、引用はあくまで引用でなければいけません。自分の文章がメインで、引用がサブです。逆に自分の文章がほとんど無いのに、長々とした引用文を載せている場合は引用として認められません。

また、引用するときは、自分の文章と引用文をはっきり区別します。引用文を鉤括弧にしたり、太字にしたりします。Webサイトの場合は、引用を示すblockquoteタグで囲みます。あと、引用元も示しましょうね!

引用として認められるかどうか判断が難しいときは、著作権者に許可を求めます。

由実さんへの課題「引用の仕方」

引用文の書き方

  • 出典を明記する。
  • 引用文は、全体の文章の2割以下にする。
  • 引用だと分かるように書く。例:鉤括弧にしたり、イタリック体にしたり。


「スカッシュは、室内でテニスのようなラケットと小さなゴムのボールを使ったスポーツで、4面の壁の中で2人のプレイヤーが小さなボールを好きなように打って楽しむ簡単な競技です」
http://sq-liberty.jp/aboutより抜粋

作成条件

  • 引用文+本文の構成で書く。本文の構成は、今まで学んだことを活かすこと。
  • テーマは自由。
  • 引用する文章は、ネットでも書籍でもOK。ただし出典は書く。
  • 読み易く書く。
  • 締め切りは、土曜日。

由実さんの提出文

「人生とは自分さがしの旅ではなく、自分自身を作っていく旅なのです。」

『未来記憶』(サンマーク出版)より抜粋

昔からよく言われる「自分さがしの旅」に違和感がありました。「自分」とは、さがしに行けば、どこかで見つかるものなのか?と。大学時代、友人と話のネタにしたこともあったほどです。

社会に出て多くの壁にぶつかる中で、『未来記憶』の著者池田貴将氏の言葉は、その違和感を払拭してくれました。「自分」とはさがすものではなく作るものなのだ、という当たり前で簡単なことを文字にされただけですが、スッと納得できたのです。

当たり前で簡単なことを文字にされただけですが、納得できたのです。
なりたい姿を目標に据え、その「遠い未来の自分」のためにひとつひとつ進んでいくことが充実した人生への第一歩になるのだと、今は信じています。

夏川の回答・解説

表現や著作権 について

「人生とは自分さがしの旅ではなく、自分自身を作っていく旅なのです。」

原文に「。」がある場合は入れます。引用文は文章を変えたり、読みにくいからといってリライトしてはいけません。
なお、一般的な商業出版では、鉤括弧内の「。」は省略するのが普通です。あっても間違いではありませんが。

『未来記憶』(サンマーク出版)より抜粋

→抜粋を「引用」としてもOKです。引用は、著作権法に守られています。著作権侵害という罪は、親告罪です。訴えられない限り罪にはなりません。

2020年4月現在では、法改正が行われて非親告罪になっています。
詳細については、https://ja.wikipedia.org/wiki/日本の著作権法における非親告罪化

昔からよく言われる「自分さがしの旅」に違和感がありました。「自分」とは、さがしに行けば、どこかで見つかるものなのか?と。

→「? 」のあとは半角スペースです。商業出版の慣習なんです。

大学時代、友人と話のネタにしたこともあったほどです。
社会に出て多くの壁にぶつかる中で、『未来記憶』の著者池田貴将氏の言葉は、その違和感を払拭してくれました。

→『 』と「 」を区別しているのは良いですね。余談ですが、会話文では「 『 』 」の関係があります。
例: 「昨日、『お前はバカか』と先生に言われた」

「自分」とはさがすものではなく作るものなのだ、という当たり前で簡単なことを文字にされただけですが、スッと納得できたのです。

→ 「スッ」は、「すっ」です。日本語は、擬態語は「ひらがな」、擬音語は「カタカナ」で書きます。別にカタカナで擬態語を表現しても良いと思いますが、正しい文法を知っておいても無駄になりません。

なりたい姿を目標に据え、その「遠い未来の自分」のためにひとつひとつ進んでいくことが「自分」を作ることとなり、充実した人生への第一歩になるのだと、今は信じています。

→ 「その」は無くても意味が通りますね。指示代名詞を使うのは、法律的な文章や論文です。以外の文章では思い切って削除しましょう!

内容や構成について

由実さんの文章を要約したもので解説します。
「人生とは自分さがしの旅ではなく、自分自身を作っていく旅なのです。」
『未来記憶』(サンマーク出版)より抜粋

→ 引用文および由実さんの主張

「自分さがしの旅」に違和感がありました。
→ 由実さんの考え。

「自分」とは、さがしに行けば、どこかで見つかるものなのか?と。
→ 「違和感」の説明ですね。

社会に出て多くの壁にぶつかる中で、『未来記憶』の著者池田貴将氏の言葉は、その違和感を払拭してくれました。
→ どうして払拭してくれたか? の理由または具体例を書いた方が親切です。もし理由が本に書いているならば、ここも引用しても良かったと思います。

当たり前で簡単なことを文字にされただけですが、納得できたのです。
→ 払拭してくれた理由とも言えますが、弱いです。

なりたい姿を目標に据え、その「遠い未来の自分」のためにひとつひとつ進んでいくことが充実した人生への第一歩になるのだと、今は信じています。
→ 決意です。由実さんの色が出て興味深いですね。
やっぱり由実さんは、文章のリズムは良いですね。ただ具体的や理由説明が不足しているため、読んでいて納得できなかったのが残念でした。

以下ように骨格を考えてから、文章を当てまめる癖をつけると、良いでしょう。
構成から文章を作るのは面倒でもやれば力がつきます。

  1. 引用文
  2. 筆者の主張
  3. 理由や具体例
  4. 所感

由実さんの返信

解説、ありがとうございましたm(_ _)m

なりたい姿を目標に据え
のところは、本の内容の要約も含めて書いているつもりでした。改めて見ると、確かにこれでは伝わりませんね^_^;

きちんと構成を考えてから文章書くようにしたいと思います。とりあえず書いてみて考えよう、と書きだしますが、いつも大して直せないので苦笑

まとめ(引用の仕方)

引用の仕方をテーマにしました。

説得力のある文章を書くには、引用が不可欠です。
正しい方法を学んで文章の信頼性をアップさせましょう!

次の講座は、以下のリンクへ!

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